
悲しいことがあったり、悔しいことがあったり、頭に来ることがあったり。人生はいろいろである。しかしネガティブなことをいつまでも引きずっていても仕方ない。さっさと忘れるしかないのだ。私の場合は少なくともハイボールを3杯、おつまみは2品ないと切り替えられないが、小学二年生の娘は当たり前ながらアルコールなしで素早く切り替えできる。めちゃくちゃ叱られて半べそになっていても、10秒後には笑顔でどうぶつの森のまめきちの話をすることが可能なのだ。
この記事は問題を解決するとか、こんな方法がオススメとか、そういった内容ではありません。おもに管理人の悩みを一方的に吐き出す記事となっております。
あなた、本当に反省しているのですか?
娘は小学2年生。この年頃の子供らしく、計画性や思慮深さとは無縁の存在である。ノリと思いつきで刹那的に行動するため、うっかりミスや忘れ物が非常に多い。先生に渡してと持たせたプリントを提出せずに持って帰ってきてしまうのを4日繰り返したり、テストの途中ではたらく細胞のお絵かきに夢中になって半分しか回答できなかったり。水筒や傘を学校に忘れるのも日常茶飯事だ。
落とし物の達人でもある。妻におねだりして買ってもらった人生初の腕時計も、可愛い猫ちゃんのブローチが付いたお気に入りのポーチも、学校で落としたならほぼ出てくるはずの名札も、あらゆるものをなくす。最後のやつは裏に私の名前と携帯番号が書かれているのだ。探し出して欲しい。
そんなことがある度に、私や妻に注意されるのだが、シュンとするのは一瞬である。いやシャレのつもりはないのだ。とにかく、「また◯◯◯を忘れたの?(なくしたの?) 気をつけなさいっていってたでしょ! どうしてあなたはツベコベツベコベ…」と説教を食らった後、5秒後くらいに「今日学校でまた大事件があったんだよ!」など話しかけてくるのだ。この前聞いた大事件はクラスの男の子が消しゴムを少し食べた話だった。
これが教科書をうっかり忘れたとか、赤鉛筆をなくしちゃったとか、まだ可愛げのあるミスなら別にそれでもいいのだが、時には笑えないこともしでかす。その際にも注意→超速切り替え反応だとすごく不安になる。あなた、反省しているのですか?
マジメな話をした後も、超高速で話題を切り替えてくる
切り替えが早いのは怒られた時だけではない。わりと大事な話をした後。たとえばお出かけ時の財布の管理だのお金の使い方だの、お友達の家に遊びに行った時にやっちゃいけないことだの、信号はないけど交通量の多い交差点を渡る時の注意だの、眉間に力を入れてなるべく真剣な顔で話をした後も、5秒後には「話は変わるけどさ〜あ〜」と超高速ヘアピンカーブのように話題チェンジをしてくるのだ。私が話している間は娘も真剣な顔をしているだけに、思わず脱力である。副交感神経が優位になってしまう。
心配になって「オイ、分かってるの?」と聞くと「分かってるよ〜」。「本当に大丈夫なの?」と聞くと「大丈夫だよ〜」。「忘れてないよね?」と聞くと「忘れてないよ〜」。こだまですか。
本人は嘘をついているつもりはなく、マジである。が、1時間後くらいに「さっき父が話したこと、何をどうすればいいって言ったか覚えてる?」と聞いてみると、記憶は40パーセントくらいしか残っていない。そして3時間後には20パーセント。翌日になると2パーセントである。
まあ小さな子供はそんなものかも知れない。失敗したらその都度指摘したり、注意すればいいのだ。などと甘っちょろいことを言ってはいけない。
同じような失敗再び。やっぱり反省しとらんやないかい!
やがて学校で娘がお友達から毎日のようにシールをもらう事案が発生。そのお友達も最初はいいよいいよと娘にくれていたのだが、さすがに毎日おねだりされるのは困ったようで、先生に報告→私に電話がかかってきて判明。
「そもそも学校にシール持ってきちゃダメなので、相手の子も良くないんですよ」と先生はフォローしてくれたが、前から「学校ではお友達から何かもらっちゃダメ、あげてもダメ。ティッシュ1枚とか2枚ならいいけど、もらったら後日必ず返すこと」と指導していた。経験上、貸し借りのトラブルはゴメンなのだ。
シールは想定外だったので仕方ないか、とちょっと私は思った。しかしまた同じようなことをされては困るので、改めて「お友達から何かもらっちゃダメ」という内容を、眉間に力を入れて娘に話したのである。
1ヶ月後、今度は放課後、娘がコンビニでお友達にお菓子を買ってもらう事案が発生。娘には放課後に財布を持たせていないが、お友達の中には持っている子もいるようで、そうした子からどうやらお菓子をおごってもらっていたらしい。しかも何度も。

また先生から電話がかかってきた。「エッ、ホントウデスカアァ!?」と私は反射的にオーバー気味なハイトーンボイスで対応。おそらく音域的にはC#5は出ていただろう。ヒゲダンI LOVE…のイッレェギュラァ〜の「レ」の高さである。これがミックスボイスか。イレギュラーにもほどがある。
その後、娘にはしっかり指導していたのですがオカシイデスネー? ホントウにモウシワケアリマセーン! とすっとぼけ気味に対応させていただいたが、すっとぼけるも何も、本当に知らなかったのだ。シールよりもエスカレートしとるやないかい。妻はお友達の父兄に謝罪対応でゲンナリ。
(続きます)